バーチャル

↑のように、脳で処理するデータというものは圧縮、即時解凍ができるものだと言うことだ。と、いうことは。あ、いやまぁどうでもいいことだけれど。「マトリックス」という映画が数年前に公開された。マトリックス」とは、脳に直接プラグなんて突き刺さし、そこを通じてコンピュータが創り出した世界に無理矢理意識を閉じ込められた人間を、閉じ込められてない人間が開放しようと奮闘するという話なのである。(あ、これってネタバレ?)
バーチャル世界のデータ演算時間が外部時間と同時進行なのがおかしいと思う。超高速演算であれば、バーチャル世界外からの敵(ネオ達)に対する最も有効なセキュリティであるとも言える。それはデータが膨大である上に速度が増すとなれば、潜ったネオ達の意識を探る事は不可能であり、また潜るにしても、座標を僅かでも間違えればそこは予定より何十年後という可能性も、何十年前という可能性もある。それに、一夜バーチャル世界外で寝れば、バーチャル世界は数億年以上経過していることだろう。その間にバーチャル世界の人間は生きて死んで生きて死んで生きて死んで。・・・あぁこれが輪廻転生の正体か。別に輪廻転生で他の動物になってるわけじゃなく、意識は人間の脳であり、元から動物というものは初期の地球(コンピュータに支配される以前)にしか存在せず、いま僕らのすぐ近くにいる小さな昆虫も、猫も鳥もその個体の実体自体はただの器であって、中身は人間なのかもしれない。
って話でした。
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