ここ4日で読んでしまった。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

少年が、内へ内へと外へ外へともぐっていく物語。
内は外で外は内。鬼も福もあべこべで、善と悪さえもあいまいで。殺しても悪くない。生かしても善くない。夢の中の少年。現実の中の少年。どちらも彼自身であり、どちらも彼ではない。けれど決して、他人でもない。現実と非現実、夢と幻。溶け合って混ざり合って、溶け残った塊が少年で、でもほとんどは溶けていて。
そうすべては、少年の中の出来事のように。