水の重要性について。

世界人口の5人に1人が水不足・国連、政策の不備を指摘(日経)
私たちのいる地球は、水の豊富な惑星である。宇宙から見れば青く、海と陸の割合は7:3であり、陸の約2.4倍を占めている。
しかし、それほどの水が存在しながら、私たち人類は水不足という大きな問題に、直面している。それは、人類が塩分の多い海水ではなく、真水(淡水)を使用しているためである。海水と淡水の割合は、海水97%に対し、3%とわずかしかない。現在の人口65億人、2025年においては80億人になるとされる、爆発的人口増加のなか、わずか3%を分け合っているのである。
そんな必要量ギリギリの水は、降雨量や、海からの距離、水域の人口など、様々なファクタによって、使用量も、貯水量も地域で大きな差が出てくる。人口増加が顕著な中東やアフリカ、中国では水を求める紛争が既に起こっている。
そして、それは水が豊かだとされる日本も例外ではない。それどころか、日本という国は、世界一の水輸入国であるともされる。○○の水なんていうのは、ミネラルウォータ以外に、見かけたことがないだろう。実際に水というものを、タンクに容れてくるなんていうことはない。世界各地の水は、農作物や、肉など、様々な食材となって国内に入ってきているからだ。たとえば、牛丼一杯作る為には、水1.9tが必要なのである。日本は食料自給率が先進国中最低であり、食物,木材の輸入による間接的水輸入量は約640億tであり、世界第一位であるとされる。
この事実は以外ではないだろうか。毎日のようにお風呂に入り、お米を炊き、洗濯し、何不自由なく水を使えている。この生活は、いったいなんなのだろうかと。そう問わざるをえない事実であるとは、思わないだろうか。
近い未来、世界中が干ばつによって、食物の生産率が落ち、なおかつ人口増加で、自国を養うことのみに徹する国々が出てきた場合、日本の食糧事情は、大幅な悪化を見せるだろう。
さらに、水の占有をめぐり、戦争が起こりうることも、想定されている。
そんな、貴重な水を使えているだろうか。現在日本人は、一日最低50ℓのところを、330ℓも使用している。そのことをよく知って欲しい。