時をかける少女

さて、前のエントリで言っていたように、「時かけ」観てきました。
非常に出来が良いです。原作はまったく知らないのだが、知らなくても十二分に楽しめます。
演出、脚本が秀逸で、ラストに向けての一連の流れに圧巻。3人の微妙な関係がタイムリープで繰り返される日常によってコミカルに、そして、切なく表現されている。
未来が偶然ではなく必然であるように、過去にもどって見た今は、必然であるんだなと思わせる。タイムリープがあろうとなかろうと、この物語の結末は変わらなかったように思える。
そして、なにより主題歌が内容に合っていて、エンドロールで劇中の静止画と共に聴いた時こそ泣きそうになった。
もう一度劇場に足を運ぶことを考えてしまう。それも良いかもしれない。
この夏劇場で観たどの作品よりも、すばらしい作品だと思う。

時をかける少女 絵コンテ 細田守

時をかける少女 絵コンテ 細田守


細田監督といえば、デジモンアドベンチャーなわけだが、あの「ぼくらのウォーゲーム」の、子供たちしか気付いていないという閉鎖感はすごく良く演出されていた。
これから、宮崎、押井、大友に続く大物になってほしい。