民主党の国士

今現在、周辺事態認定をめぐって話し合いをもたれている。
民主党執行部及び、自民党の一部から反対意見が根強い。いや、意見じゃなくてただの反対と言って差し支えない。

民主党小沢一郎代表と菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長は17日午前、党本部で会談し、北朝鮮による核実験実施を「周辺事態」と認定することに反対する方針を決めた。「これを周辺事態と言うなら、中国やロシアも(核実験を)やっているし、何でも周辺事態ということになってしまう」との認識で一致した。

と言ってることからもわかるとおり、中露と北を同レベルで考えている事がわかる。当然ながら、対案は無い。
しかし、実態は違う。これを良く理解しているのが、民主党の国士こと前原前民主党代表だ。(国士は言いすぎ?(笑)

米国と日本は同床異夢だ。(北朝鮮の核実験は)米国にとって直接の脅威ではない。核関連物質が流出し、それがテロ組織に渡れば、米国にとっても自らの危機だが、日本はミサイルも含めて直接的な危機になる可能性がある。米国に協力するというのではなく、日本は自らの危機として主体的に行動すべきだ。

太平洋を横断し、アメリカ本土を攻撃しうる中国、ロシア。そして、テポドン2号の構造的欠陥の為、射程距離の短いノドン、スカッドミサイル主体にならざるをえない北朝鮮。中露と北との大きな違いは、アメリカの国防における重要度に他ならない。
これは、アメリカに核の傘を提供してもらっている日本にとって大きな問題である。それを理解しての弁であることは間違いない。
そして、今回の民主党見解に対しても、

私の質問に対して政府が統一見解として示したのが、周辺事態を認定する際の6類型だ。今回の事態は、6番目に示された例に限りなく近い状況だ。周辺事態と認定できる。(民主党は)反対のための反対もいいが、日本が動かないという選択はありえない。発想方法が(党首脳と)私とは、全く違う。

と、対案も示さない党執行部に対して、痛烈な皮肉である。
中国脅威論といい、この人が(小沢の左派取り込みによる)なんちゃって民主党にいるのだろうかと思ってしまう。若い人なので、もう一度党首になってもらいたい。そうすれば、国益を第一とする政党を増やすことが出来るだろう。
まぁ、国益に反する政党が多すぎる日本が異常なんだけれども。


以下、引用元。
民主党「核実験なら中露もやっている」周辺事態認定に反対(iza!)
前原民主前代表 「周辺事態」認定し行動を(iza!)