戦争を回避する為に

おそらく、次に戦争が起こり、日本が必ず参戦(後方支援含めて)しなければならない可能性として、中国の台湾侵攻、朝鮮戦争の再開、尖閣諸島への中国侵攻などが考えられます。

台湾に関しては、日本において、東シナ方面のシーレーンの重要さからいって、まず間違いないです。付け加えると、起こる時期として、2008年の北京オリンピック後か、台湾の軍事力を支那が上回ると予想されている、2010年前後だとされています。

北朝鮮、韓国間で戦争が再開された場合、その時点でアメリカと韓国の同盟関係が生きていれば、これもまた巻き込まれるだろうと思われます。ここ数年で日米の同盟が破棄されることは無いので間違いないです。

尖閣諸島は、上記二つの可能性よりは低いと思われます。単発的な軍事衝突は否定できませんが、日本と支那の直接的な問題だけあって、当分は話し合いの場での対処のしようがあると思います。むしろ、台湾侵攻のどさくさで武力支配する可能性を否定できません。

ロシアの北海道侵攻も考えられなくはないですが、現状では可能性は低いと思います。

やはり、日本として一番の問題は、台湾侵攻です。
いくら「自由の繁栄の弧」外交政策を行っても、東南アジアと日本を繋ぐ東シナ海を封じられては、元も子もありません。
資源の少ない日本としては、石油、食料(水)の生命線であるが故に看過できず、大東亜戦争へと踏み切った状況と重なることになります。これは日本の地理的宿命と言ったところでしょうか。

重要なのは、直接的な問題が他国間にあるにもかかわらず、日本自体も実害を被るという点です。話し合うこと自体、内政干渉となるこの問題で、どう戦争を回避すべきかです。
本土の支那側は、台湾海峡で様々な挑発的な行動をとっており、やる気まんまんです。
また、台湾は国連に加盟させてもらえておらず、国連に台湾事変の戦争抑止能力はありません。であるが故に、日本、米国の軍事的抑止力は重要です。相手は支那だけですので、支那対台湾+日本+米国の体制が維持できれば、台湾は現状の維持の期待値が上がります。
むしろこの維持が日本の外交での、最優先と言えるかもしれません。

しかし、現9条では、紛争台湾を救えません。
その辺りをどうするかという問題もあります。


もう一つ。
アメリカへの依存から完全に脱却したいならば、核兵器を持つことが要求されると思います。よって、無理。
また、経済的な面で言えば、依存からの脱却は不可能では無いと思います。大不況に見舞われるでしょうが、日本には技術力があるので、10年かければ一定水準にまで戻せるでしょう。戦後日本のように。むしろ、アメリカが苦労する可能性もあります。なんせアメリカの技術力の空洞化は、凄まじいですから。日本の精密な作業に頼っているアメリカ大企業は多いですね。
しかし、日米の衰退は、西側の衰退を意味し、中露の軍事行動の引き金になりかねないことも事実です。
今、日米同盟は世界に必須だと思われます。