トンネル効果

NHKの「電脳コイル」で、メガネを掛けた場合のみ、無い道が見えるというのがあったのだけれど、物理的に在る壁を視覚情報として道を表示しているだけのメガネで、壁をすり抜けることは不可能だと思う。
すべての壁がテクスチャとポリゴン(電脳物質)のみで構成されているという状態なら、人体への物理的フィードバックが無いので、理解できるが。
拡張現実かと思ったけれど、何だか違うものを感じるなぁ。


電脳で表示されている物体(電脳物質)と、現実に存在している物体が衝突した際の衝突シミュレーションは、電脳物質で座標が固定されているもの(壁など)であれば衝突判定は起こらず、そのまま貫通する。
そして、小さな石など、簡単に動かせるものに関しては、電脳物質がシミュレーションに沿った物理運動を示す。
この時、人体への物理的な感触はまったくなく、圧力計算が難しそうなので、不安定な状態(石を指先でつまむなど)で圧力を掛ければ転がり逃げ、安定した状態(地面に置いて足で踏むなど)で圧力を掛ければ、粉砕してしまうという感じだろうか。